2015年10月21日水曜日

辺野古環境委 多額寄付 失墜した辺野古承認根拠

公正に監視できるのか  地に落ちた第三者機関 
環境建設コンサルタント会社「いであ」が環境監視委の運営業務


----沖縄県の米軍普天間飛行場の辺野古移設計画をめぐり、工事が環境に与える影響を監視するため設けられた専門家委員会の委員が、受注業者から寄付金を受け取っていた。
 
受領が判明したのは、委員13人のうち、委員長の中村由行(よしゆき)・横浜国立大大学院教授ら3人。委員就任の決定後にそれぞれ50万円から800万円が渡っていた。
 
寄付金を出したのは、移設事業を受注した建設会社や環境コンサルタント会社だ。委員会の運営業務もコンサル会社が請け負っていた。
 
委員会は、沖縄県の仲井真弘多(ひろかず)前知事が2013年12月に辺野古埋め立てを承認した際に条件として求め、防衛省が14年4月に環境監視委員会として設置した。環境保全について、同省に科学的・専門的助言をするのが目的だ。現在の準備段階から、本体工事が完了した後の事後調査まで担当する。(毎日新聞)

<各紙社説>
毎日新聞)辺野古環境委 公正に監視できるのか(10/21)
琉球新報)環境委に多額寄付 失墜した辺野古承認根拠(10/21)
沖縄タイムス)[辺野古環境委に寄付]地に落ちた第三者機関(10/20)